トップコミットメント

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代表取締役社長 廣橋 賢一

「ワクワク感のある職場からワクワクする製品を続々と」

2019年に創業101年目を迎えた当社グループの起源は1918年、後にセメント王と呼ばれた浅野総一郎がスウェーデンからカーリット爆薬の製造技術を導入したことに遡ります。当時の日本は政府主導のもと近代国家への歩みを大きく進めており、道路整備やダム建設などにおいてセメントの需要が高まってきている時代でした。「国を豊かにするためにセメントは必ず必要になる」浅野総一郎は、国の未来を案じた末に、セメント事業に着手しました。カーリット爆薬のような産業用爆薬は、セメントの原料となる石灰石の採石用として使われ、セメントの大量供給に大きな役割を果たし、日本が近代国家としての礎を築く一助となりました。

以来、当社グループでは、爆薬の製造技術を基に、時代の変遷につれて様々な事業分野へ進出してまいりました。紙の需要が高まるにつれ、パルプの漂白剤として使われる塩素酸ナトリウムを供給し、また自動車が普及するにつれて搭乗者の安全を守る自動車用緊急保安炎筒を販売。パソコン・スマートフォンが人々の日常に欠かせない現代においては、電子材料部品やシリコンウェーハの製造、二次電池の性能試験へ進出するなど、時代の移り変わりと共に、浅野総一郎の信念である国の発展を見据えたモノづくりを創業以来続けてまいりました。

昨今、社会環境の変化はめまぐるしく、先進国での少子高齢化の進展、AI・IoTの発達、環境・エネルギー問題、更には、水・食料・衛生・医療、SDGs(持続可能な開発目標)などといった様々な課題への対応が求められています。当社グループの使命は、社会のニーズと向き合いながら、これらの課題を事業活動を通じて解決し、社会と人々に貢献することであると考えております。

企業を取り巻く多種多様な課題に応えるために、当社グループは「モノづくりを通じたCSR」を推進しています。グループCSR推進委員会において、〈ステークホルダーにとっての重要性〉、〈自社にとっての重要性〉、〈環境・社会にとっての重要性〉という3つの視点から議論を重ね、「安心・安全で活き活きとした職場環境づくり」、「信頼性・透明性・収益性のある経営基盤の強化」、「地域社会との共生」、「豊かな社会創造への貢献」の4つのマテリアリティ(重要課題)を特定いたしました。また、マテリアリティの特定と合わせて、各々に対応するSDGsという世界共通の目標との関連付けも行っております。当社グループは統合報告書の発行を機に、我々を取り巻く環境の変化に対応し、また広く社会の課題を解決するべく、グループ一丸となって活動に取り組んでまいります。

当社グループは、ステークホルダーの皆さまとの対話を重視しながら、社員が信頼の大切さを共有しつつ、ワクワクする職場環境で誇りをもって仕事に打ち込み、価値ある製品・サービスを生み続けることで企業価値を高め、持続性のある成長の実現に向けて取り組んでまいります。次の100年に向けて歩み始めたカーリットグループに対して、みなさまにおかれましては引き続きご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長
廣橋 賢一