PROCESS価値創造プロセス

カーリットグループは、創業当時から社会と人びとに貢献することを使命と考え、事業活動を通じた価値創造に挑戦し続けています。経営理念を実現するために2030年のありたい姿を設定し、中期経営計画 「Challenge2024」における5つの戦略を通じ、社会課題の解決による価値創造に取り組んでまいります。

2030年のありたい姿 持続可能な社会に貢献するために、"化学"と"技術"の力を合わせ、人びとの幸せな暮らしを支えたい
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培ってきた強み

カーリットグループは、お客さまに求められるモノづくりやサービスを提供するための強みを6つの資本として特定しました。これらの資本は、「信頼と限りなき挑戦」の経営理念のもとで培われたものであり、価値創造プロセスで重要な役割を果たします。

人的資本「無限の可能性をカタチに」を実践する人財

当社のコーポレーションスローガンである「無限の可能性をカタチに」とは、当社の価値創造において重要な要素である「人財」を最もよく表しています。中期経営計画「Challenge2024 ローリングプラン2023」では、人的資本投資と人事制度改革に取り組んでおり、果敢に挑戦し行動し、協働を通じて価値を共創する人財の育成をミッションとして掲げています。このように、人的資本の強化を推進することで、さらなる成長を目指しています。

社会・関係資本100年超の歴史に裏付けられた信頼
多様なマーケットにおけるブランド力

当社は、お客さま、株主・投資家、取引先、従業員、地域社会との継続的な対話を通じて、「信頼」を重要なキーワードとしています。社会の生活を支え、幸せをもたらす企業であるという強みを持っています。また、4つの事業セグメントを有していることから、幅広い分野で活躍しています。今後もさらなる成長を目指し、知名度やコーポレートブランドの強化を進めてまいります。

知的資本基礎研究・蓄積された知見
創造・開発技術力

中期経営計画「Challenge2024」では、「注力領域」「育成領域」に重点的に取り組み、新たな製品や材料の開発を進めていくことを明確にしています。具体的には、「自社コア技術の進化による新たな製品の開発」と「変化に対応した高付加価値材料の開発」を中心としています。このなかで、特に「モビリティ分野」「エレクトロニクス分野」「ライフサイエンス分野」の3分野に注力し、企業の強みを活かしたサステナブル製品の開発を進めています。これにより、知的資本を強化し、競争力を向上させることを目指しています。

製造資本製造技術
創造・開発技術力

当社は、独自性の高い製造資本を持っており、事業推進や社会課題解決に貢献することができます。産業用爆薬や危険物の製造をはじめとして、シリコンウェーハ製造などの一貫生産プロセス技術も強みです。さらに、グループ全体で生産・品質リスク管理を行い、品質向上活動を積極的に推進しています。
中期経営計画「Challenge2024」では、約70億円の設備投資を予定しており、老朽化対策、環境負荷低減、生産効率向上に取り組んでいます。これにより、お客さまの信頼と満足を確保することを目指しています。

財務資本健全な財務体質

中期経営計画「Challenge2024 ローリングプラン2023」では、「PBRの向上(PBR1倍超の企業へ)」を中核となる課題として掲げています。そのために、ROEおよびPERの向上に向けた15の取り組みを行うことが計画されています。これらの取り組みは、当社の健全かつ良好な財務体質を最大限活用した成長投資を行うためのものです。具体的には、IT化の推進、研究拠点の整備、工場のイノベーションの推進などが行われます。中期経営計画においては、これらの取り組みを積極的に推進していくことを計画しています。

自然資本豊かな水資源
水力発電所の保有

当社は、電解の主力事業として水力発電所を保有しています。この発電所は、川底の高低差を利用しているため、自然環境に与える影響は少なく、クリーンエネルギーを生み出すことができます。また、サステナブルな調達や輸送の効率化など、サプライチェーン全体で環境負荷を低減する取り組みも進めています。